ダスゲマイネ 感想

ダス・ゲマイネ (Kindle版) 太宰 治 twitter facebook 形式:Kindle版 感想・レビュー 31 全て表示 ネタバレ まめもち 面白い、短いけど登場人物が増えてくる後半クドくて胃もたれする。 「馬場はなかなかに死ななかったのである。 死なないばかりか、少し太った。 」 ナイス ★2 コメント (0) /01/07 もあ 周りの友人たちから「佐野次郎左衛門」または「佐野次郎 (さの・じろ)」というあだ名で呼ばれる25歳の大学生が主人公。 1 2 【読書感想文】原稿用紙5枚(字,行) KKc 「佐野次郎を殺したのは誰か? 」 『ダス・ゲマイネ』の主人公である佐野次郎は物語の最後で命を落とします。 「頭がわるいから駄目なんだ。 だらしがないから駄目なんだ」と彼は死ぬ間際に言います。 私は夏目漱石の『こころ』が頭に浮かびました。 『こころ』の登場人物である「K」は自分で自分のことを駄目だと思い込んで、自殺しました。 佐野の最期にそっくりです。 『ダス・ゲマイネ』は年発表、『こころ』は年発表ですから、太宰治が『こころ』を意識して『ダス・ゲマイネ』を書いたのだったとしても、おかしくはありません。 3 4 ということで、今回は「ダス・ゲマイネ」を読んだ感想を書いてきました。 面白かったです。 面白かったんだけど、一部一部で楽しめたのみで、全体では特に面白い! とかはなりませんでした。 かなりいろいろなところで評判が高い話だと思うので、もっと読み込んでいきたいです。 タイトルが面白い話って、大抵話の筋も面白いんですよね 。 この話は、その例としてとてもいいと思います。 大げさなストーリーではないけど、どんどん読みたくなっていく本です。 なぜか人を惹きつけていく ちょっと、この感想を書くことで本の魅力に気づき始めた気がします。 また読んでみたい! 5 上記の通り、作中で作者の太宰治自身が新人作家として登場する珍しい作品となっている。 題名になっている「ダス・ゲマイネ」は、ドイツ語で「通俗性」や「卑俗性」といった意味がある「 Das Gemeine 」に由来し、太宰治の エッセイ 『 もの思う葦 』で「いまより、まる二年ほどまえ、 ケエベル 先生の「 シルレル 論」を読み、否、読まされ、シルレルはその作品に於いて、人の性よりしてダス・ゲマイネ(卑俗)を駆逐し、ウール・シュタンド(本然の状態)に帰らせた。 」と書いており、「「ダス・ゲマイネ」「ダス・ゲマイネ」この想念のかなしさが、私の頭の一隅にこびりついて離れなかった。 」と、『シルレル論』に記述があった「ダス・ゲマイネ」からタイトルをつけたとされる [1] [2] [3] 。 6 太宰自身を第三者的に登場させているのが自虐的。. 朗読劇があったら聞きたい、心地よい読みやすさ、空虚感。. 『ダス・ゲマイネ』は、ドイツ語のDas Gemeine (俗っぽさ)と、津軽弁の「んだすけまいね」 (そんなだからだめなんだ)という音をかけていると 7 8 太宰 治『ダス・ゲマイネ (Kindle版)』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約31 9 太宰治『ダス・ゲマイネ』の感想・レビュー一覧です。 読書メーターに投稿された約5件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 10 『ダス・ゲマイネ』―感想 特に難しいことは書いていないのだけれど、大変読み解くのが難しい小説です。 読むのは簡単でも理解が難しい、というのは太宰治らしいですね。 死のイメージは一貫して濃厚に感じられるけれど、「暗くない」という点では、人間失格で太宰治に苦手意識を持った方で読みやすいのではないでしょうか。 それから、人物描写や台詞の掛け合いが面白い作品だと思います。 個人的には、太宰と馬場が口論をするシーン。 「言いすぎかも知れないけれど、君の言葉はひどくしどろもどろの感じです。 どうかしたのですか? ――なんだか、君たちは芸術家の伝記だけを知っていて、芸術家の仕事をまるっきり知っていないような気がします」 太宰治『ダス・ゲマイネ』青空文庫 という太宰の台詞が好きでした。 11 引用元:ダスゲマイネ – 太宰治. このようにダスゲマイネでは人物の容貌の描写もすばらしく、楽しめるポイントだ。 太宰治. なんと新進気鋭の小説家として太宰治自身も登場する。この上なく嫌な奴として描かれる太宰。 12